2022年4月にHDC-net認定 人間中心設計専門家に合格しました!自分が受験する上で情報が少なかったので、受験しようと思ってる方の参考になればと思いブログに残します。
人間中心設計って?認定制度とは?
人間中心設計(HCDプロセス)とは、サービス・プロダクトを設計する上でユーザーを理解・把握した上で、課題を定義し、プロトタイプを作成、プロダクトに活かすというユーザー中心の設計プロセスのこと。
このプロセスの普及のため、特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)が、認定制度を設けています。
それが、以下の2つの認定資格。
- 人間中心設計専門家(人間中心設計・ユーザビリティ関連従事者としての実務経験が、5年以上あること。)
- 人間中心設計スペシャリスト(人間中心設計・ユーザビリティ関連従事者としての実務経験が、2年以上あること。)
詳細はHCD-NetのHPや10月〜11月頃に事務局が開催してくれる受験者説明会にて確認をしていただきたいのですが、これまた情報が少ないので苦労しました。
どうやって審査されるの?
いわゆる一般的な資格試験と違い、試験会場での筆記・実務試験はありません。
これまでの人間中心設計を使ったプロジェクト経験3つ以上を指定のフォーマットに記載して、締切までに提出、審査されるものです。
経験がないのに暗記で乗り切るということができず、しっかりと経験を評価してくれる珍しい(けど合理的な)認定資格だと感じました。
難易度は?合格率は?
これ、気になりますよね・・自分もかなり気になりました。
難易度で言えば、正しく実務経験がある方にとっては記載内容に困ることはあまりないと思うので、難しすぎることはないと思います。
ただ、審査フォーマットに記載をしていくということが大変な作業でした。
受験エントリーはしたものの、このフォーマットの記載に心が折れて提出できなかった方が相当数いるのではと思います。(何度も折れ掛けた・・)
合格率は?
合格率は公表されていないので自分自身もわかりません。
当たり前ですがスペシャリストよりも専門家の方が審査項目が多く、合格率が低くなる傾向があると思います。
参考までに同じ会社から3名受験(2名専門家、1名スペシャリスト)しましたが2名(2名とも専門家)合格することができました。
不合格になってしまったスペシャリストは実務経験が1年とやや実績に欠ける点があったためダメだったのかなと思います。
専門家とスペシャリストどっちを受ければいいの?
受験説明会でも説明があると思いますが、私も迷いました。
専門家は実務経験5年以上、スペシャリストは2年以上とありますが、実際に相当の能力があればどちらを受けても良かったと思います。
自分は実務経験5年以上あったのですが、自分の経験がちゃんと認められるという自信がなく
どちらを受験しようか迷っていました。ただ、以下を目安に検討してみてください。
担当者としてHCDプロセスの一部の経験がある場合はスペシャリスト
担当者としてHCDプロセスの一部の経験がある場合はスペシャリストが良いです。
スペシャリストが満たさなければいけない実務要件(コアコンピタンス)は最低6つで良いため、HCDプロセスを満遍なく経験していなくても比較的審査フォーマットが埋まりやすいです。
※あまりにも経験が1つに偏っている場合は、経験を積んでからの受験をオススメします。
PMやマネジメントとして組織へのHCDプロセスの浸透経験があるなら専門家
組織への普及・浸透経験とは、プロジェクトを通じて周囲へHCDプロセスの重要性の理解に努めたということや、ワークショップなどを行い組織への普及活動に貢献したという経験があるなら専門家です。
実際にこの項目は専門家独自のコンピタンスとして審査項目に含まれています。
どっちも経験あるけど、PMやマネジメント経験が浅いな・・という方は、背伸びしてでも専門家を受けましょう!
今年も同じかはわかりませんが、受験エントリー自体は専門家で行い、審査で専門家の要件は満たせていないと判断された場合でもスペシャリストとしての要件が満たせていれば、スペシャリストでの合格をもらえたと思います。
自分は上記の保険があったので、最終的に専門家で受験することとしました。
参考にした書籍はある?
よく聞かれる質問として、人間中心設計の認定を受けるにあたって参考にした書籍はあるかを聞かれます。
もちろんあります!
tabinekoはこれを購入して、自分が使っている用語やワークショップ手法が正しいかを確認したのと、
HCDプロセスを説明会や受験資料よりもより分解してわかりやすく書かれているので
これを見ながら審査用フォーマットを埋めていきました。
人間中心設計入門 人間中心設計を基本にユーザビリティ、ユーザエクスペ (HCDライブラリー) [ 山崎和彦 ]
ぜひ、手元には置いておくことをお勧めします!
長くなってしまったので続きは次回・・自分の実体験をお話したいと思います!
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